アクアリウムの天敵、魚の病気について知る
アクアリウムを始める場合に避けて通れないのが、魚の病気です。可能であれば常に健康な状態を保つことが望ましいことですし、病気になってしまったらすぐに対応することが重要です。
また、病気の原因は細菌によるものや、飼育環境、魚のストレスなど様々な原因があります。魚が病気になる背景を理解して事前の対策を講じることが出来ます。
ウーディニウム症について
症状
- 初期: 飼育魚が体全体を身震いさせたり、水草や流木、レイアウト物に体をこすり付ける仕草が見られます。
- 中期: 体全体に粉を吹き付けたような無数の点々が付き、食欲不振や活発に泳がなくなる、急に加速するように泳ぐときがあります。
- 末期(重症): 餌を食べない、エラ呼吸が頻回またはエラ蓋がほぼ開かない、底に横たわるか水面に浮上する、力なく泳ぐなどの症状が見られます。
特徴
ウーディニウム症は、体表やヒレに細かな点が現れる病気で、これらの点々はコショウをふりかけたように見えることから「コショウ病」とも呼ばれます。白点病と非常に似ていますが、ウーディニウム症の点はより小さく、密生しています。
原因
ウーディニウムと呼ばれる寄生虫による感染が原因です。主に水質悪化や水温変化による免疫力低下、新規魚の追加、過密飼育などで起こることが多いです。また、混泳トラブルによるケガやストレスでも魚の体表粘膜が弱り、寄生されやすくなります。
対策
- 銅イオンが有効とされていますが、特定の治療薬はありません。
- 感染魚を持ち込まないことが重要です。
- 新規魚は必ずトリートメントしてから入水し、定期的に水換え・ろ材管理を行い、コケは少量生えたら掃除するなどの予防策が効果的です。
- 感染が確認された場合は、水温を30度前後に上げ、塩0.5%を投入する治療法が推奨されています。ただし、ウーディニウム症は治ったように見えても、1週間以上は治療を続け、その後もしばらく様子を見ることが大切です。
アクアリウム初心者の方々にとって、この情報が役立つことを願っています。ウーディニウム症の予防と早期発見、適切な対応が魚の健康を守る鍵となります。お困りの際は、専門の獣医師やアクアリウム専門家に相談することをお勧めします。
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