熱帯魚の病気『イカリムシ症』についての解説

魚の病気

アクアリウムの天敵、魚の病気について知る

アクアリウムを始める場合に避けて通れないのが、魚の病気です。可能であれば常に健康な状態を保つことが望ましいことですし、病気になってしまったらすぐに対応することが重要です。

また、病気の原因は細菌によるものや、飼育環境、魚のストレスなど様々な原因があります。魚が病気になる背景を理解して事前の対策を講じることが出来ます。

イカリムシ症について

症状

  • イカリムシ症の初期症状は、魚の体に数匹のイカリムシが付着することです。しかし、イカリムシ自体が小さいため、発見が難しいことがあります。目に見える症状としては、イカリムシが付いている部分が白くなり、少し盛り上がる程度です。
  • 末期症状では、イカリムシが繁殖し、数十匹以上が付着することで、寄生部分の周りが粘液の大量分泌や充血を起こし、魚が弱っていきます。

特徴

  • イカリムシは棒状の形をしており、色は無色から淡黄緑色です。先端部分には腹面に1対の棒状の突起があり、背面からはより大きくなっており、先端に二分する突起があります。これらの突起が碇のように見えることからイカリムシという名前がついています。

原因

  • イカリムシ症の原因は、カイアシ類に属する甲殻類のイカリムシの寄生です。産卵期のメスが錨状の頭部を持ち、15℃以上で繁殖し、12℃以下では成長を停止して越冬します。魚体内に侵入するのはメスのみで、オスは交尾後に死滅します。

対策

  • イカリムシは物理的に取り除くしかありません。ピンセットなどで慎重に取り除いた後、患部から細菌などに二次感染する恐れがあるため、グリーンFゴールド、観パラD、エルバージュエースで薬浴することが有効です。

アクアリウム初心者の方々がイカリムシ症に適切に対処できるよう、この情報が役立つことを願っています。

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